連載コラム「わかりやすく書く【英語】」
~性差別のある表現を使わない~
性差別につながる表現は避け、できるだけ男女の区別がない言い方を使いましょう。
ついうっかり使いそうになる表現には、どのようなものがあるでしょうか?
トラちゃんと一緒に勉強しましょう。
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「…、作業工数を削減できます。」だから、次の訳でいいのかな…?
..., you can reduce man-hours.
トラ、ちょっと待って。
「man-hours」という表現だけど、それで問題ない?「作業工数」って言いたいんですけど、「man-hours」じゃいけないんですか?
「man-hours」は性差別表現だから、使わないほうがいいわね。
え、そうなんですか!? 差別だなんて、そんなつもりじゃなかったんです!
男性を示す「man」という語で「人」を表しているでしょ。
悪意がなくても、性差別表現になっちゃうのよ。男女の区別がない言い方に変えるほうがいいわ。 この場合は「person-hours」や「labor-hours」としてみたら?なるほど。そこまで気が回っていませんでした。
ついうっかり使いそうになる性差別表現って、いろいろありそうですね・・・いくつか例を挙げてみるわね。
mankind → humankind、humanity
key man → key person
businessman → businessperson
salesman → salesperson
policeman → police officer・・・ほかにもたくさんありそうですね。
うっかり使わないよう、どうやって注意すればいいんでしょうか?「man」がつく言葉を安易に使わないというのはもちろん、男性にも女性にも使える表現か、よく確認することが必要よ。
わかりました! 日本語で表記する場合も同じですね。気をつけます!
ありがとうございます、ナンシーさん!予告
次回は8月2日の掲載予定です。お楽しみに。
プロフィール
トラわかりやすい文章の書き方を勉強中。
日本語も英語も難しい・・・と思う今日この頃。
ミケマニュアル制作を担当して10年目。
文章を書くのはお手のもの。
モグトラちゃんたちの会話をこっそり
聞くのがひそかな楽しみ。
勘違いしやすい性格。
ナンシー陽気でフレンドリィな翻訳の
スペシャリスト。
コテツトラちゃんの後輩。常に前のめりで思い込みが激しい。本人(猫)はいたってマジメ。