コミュニケーションデザインサービス


連載コラム「わかりやすく書く」
 ~読みやすくするコツ(3)~


「読みやすくするコツ」の3回目は、「箇条書きの使い方」です。
新製品「ねこボット」の取扱説明書をさらにわかりやすくするために、今度は文章表現を見直してみることになりました。どんなポイントがあるか、見てみましょう。


文章表現を見直すっていうことだったけど、どの部分かな?

■ねこボットはこんなロボット
ねこボットは炊事や洗濯はもちろん、犬の散歩から盆踊りまでこなす、猫型お手伝いロボットです。肉球型ショックアブソーバーでお茶の間での活動も問題なし。あなたの生活をより楽しく、より便利になるようにサポートします。

 

■ねこボットの起動
ねこボットを起動するには鼻のボタンを押します。次に後頭部に手を当てます。手を当てているときは、まばたきと起動音(ゴロゴロ)がすることを確認します。確認後、アゴをなでると起動します。

 

■電源ランプの色と意味
電源ランプは電源をオンにすると緑色、電源をオフにすると赤色、節電中は黄色になり、10秒間点滅した後で消灯します。(後略)

「■ねこボットの起動」の内容は操作手順だよね。
操作手順には、こんなふうに番号を付けると、順番がはっきりしてわかりやすくなるよ。

本当だ!

こういう表現を、番号付きの箇条書きっていうんだよ。
情報の順番や優劣を示すために番号を付けるんだ。
じゃあ「■ねこボットの起動」の内容を箇条書きに変えてみてごらん。

えーと、こうかな。

1. 鼻のボタンを押します。
2. 後頭部に手を当てます。手を当てているときは、まばたきと起動音(ゴロゴロ)がすることを確認します。
3. 手順2の確認後、アゴをなでます。

手順2の内容をもう少し整理してみようか。
後頭部に手を当てながら確認することが複数あるよね。
この場合も、箇条書きを使って情報をわかりやすく見せることができるよ。

2. 後頭部に手を当て、下記を確認します。
・まばたきしていること
・起動音(ゴロゴロ)がすること

どうして数字じゃなくて「・」を使った箇条書きにしたの?

いいところに気がついたね。
数字を使わなかったのは、2つの確認事項には順番や優劣がないからだよ。
箇条書きに順番や優劣の意味が必要ない場合は、「・」(中黒) や「-」(ハイフン)のような記号を使うのが一般的なんだ。

もしこの箇条書きに数字を使うと、その順番どおりに確認しなければならないという意味になるんだよ。

なるほど!
箇条書きには番号付きと番号なしの2種類があって、内容によって使い分ける必要があるんだね。
「■ねこボットの起動」の部分がさらにわかりやすくなったよ。

■ねこボットの起動
1. 鼻のボタンを押します。
2. 後頭部に手を当て、下記を確認します。
・まばたきしていること
・起動音(ゴロゴロ)がすること
3. 手順2の確認後、アゴをなでます。

あともう少しがんばってみよう!
次回は、表を使ってみるよ!

いったいどこを表にしたらいいんだろう?


予告

次回は読みやすくするコツ(4)として、表の使い方についてお伝えします。[1月11日掲載予定]

プロフィール


トラ
わかりやすい文章の書き方を勉強中。
日本語も英語も難しい・・・と思う今日この頃。

ミケ
マニュアル制作を担当して10年目。
文章を書くのはお手のもの。

モグ
トラちゃんたちの会話をこっそり
聞くのがひそかな楽しみ。
勘違いしやすい性格。

ナンシー
陽気でフレンドリィな翻訳の
スペシャリスト。