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連載コラム「わかりやすく書く【英語】」
 ~語順に配慮して訳す~


さて、今回から「英語シリーズ」が始まります!
今回のテーマは「語順に配慮して訳す」です。
グローバル展開プロジェクトのメンバーとして、9月から海外販売部へ短期異動したトラちゃん。
文章が得意と思われたようで、マニュアルの英訳を担当することに。
日本語の文章はだいぶ書き慣れてきましたが、英語はどうにも勝手が違うようです。

How's life? トラ。どう? 新しい部署には慣れてきたかな。

えーっと、Pretty good・・・です。ナンシーさん!
英語はまだまだだけれど、グループの皆とは楽しくやってます。

Sounds great! 「習うより慣れろ」とも言うし、気楽にいきましょ!
あ、ところで、アプリ「Easy Meow!」のマニュアルの英訳結果だけれどね。
このままじゃ、ちょっと出せないかな。

え、おかしなところがありました!?

うん、ここなんだけれど、見てくれる?

The next message will automatically appear to help solve the error.

ええと、「次のメッセージが表示されるのを待てば、エラーの解決方法がわかる」と
いうことを表現したんです。
間違っていないと思うんですけれど・・・?

ぱっと見ると、そう思えるんだけれどね。
でも、"appear"がこの位置にあると、次の"to"と結びついて"appear to"と
読めてしまうの。
"appear to~"は「~するように思われる」、「~するらしい」という意味
だから、この語順だと「メッセージはエラー解決の役に立つかもしれません
(実際はどうかわからないけど)」って意味になっちゃうのよ。

・・・"appear"は「表示される」という意味で書いたんです。
それに、「役に立つかどうかわからない」って、なんだか無責任な感じに
なっちゃいますね・・・。

そうね。この訳で「無責任だ、けしからん!」なんて思われちゃったら心外よね。
それに何より、「表示される」の意味をしっかり出さなくちゃ。
だから、この場合は"appear"と"automatically"を入れ替えないと正しく伝わらないわ。

The next message will appear automatically to help solve the error.

うーん、難しいですね。
なにか、気をつけるポイントってないのかなあ。

to不定詞の前に動詞がある場合は、注意が必要かな。
"to"とその動詞が結びつくことで、別の意味にならないように気をつけてね。

単語の順番次第で意味がまったく別のものになることがあるんですね。
勉強になりました、ナンシーさん!


予告

次回は、カンマの適切な使いかたについてお伝えします。[9月21日掲載予定]

プロフィール


トラ
わかりやすい文章の書き方を勉強中。
日本語も英語も難しい・・・と思う今日この頃。

ナンシー
陽気でフレンドリィな翻訳の
スペシャリスト。

モグ
トラちゃんたちの会話をこっそり
聞くのがひそかな楽しみ。
勘違いしやすい性格。

ミケ
マニュアル制作を担当して10年目。
文章を書くのはお手のもの。