連載コラム「わかりやすく書く」
~範囲・基準点~
今回のテーマは「範囲・基準点」です。
範囲や基準点を示す表現には、いろいろな種類があります。
基準点を含むか含まないかなど、意味を理解して使い分ける必要があります。
どんなポイントがあるか、見てみましょう。
範囲や基準点を示す表現には、いろいろな種類があります。
基準点を含むか含まないかなど、意味を理解して使い分ける必要があります。
どんなポイントがあるか、見てみましょう。
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ミケさん!
今度の休みに遊園地に行かない?いいね!
ジェットコースターに乗りたいね。
身長制限ってあるのかな?遊園地のパンフレットがあるから、調べてみるね。
「身長120センチ未満は乗れません。」って書いてある…。
ってことは、ボクはちょうど120センチだから乗れないんだ…。大丈夫だよ。
「120センチ以下」って書いてあったら乗れないけど、
「120センチ未満」だったら乗れるんだよ。えっ!そうなの?
似たような表現なのに、意味が違うんだね。範囲や基準点を示す表現は、用語によって意味が違うから注意が必要だよ。
その他の範囲や基準点を示す用語の使い分けについては、
こんなふうになっているよ。用語 使い分けのポイント 例 以上、以下 基準点を含む。 120センチ以下は乗れない。
(120センチの人は乗れない。)超える、未満 基準点を含まない。 120センチ未満は乗れない
(120センチの人は乗れる)以前、以後、以降 基準点を含む。 午後5時以降は使えない。
(午後5時は使えない。)前、後 基準点を含まない。 締切日の前3日までに連絡する。
(締切日は含まない。)以内 基準点を含む。 10日以内に返却する。
(10日目も含む。)まとめてくれてありがとう!
とっても参考になったよ。
ありがとう、ミケさん。
予告
次回は、「語句の併記」についてお伝えします。[5月25日掲載予定]
プロフィール
トラわかりやすい文章の書き方を勉強中。
日本語って難しい・・・と思う今日この頃。
ミケマニュアル制作を担当して10年目。
文章を書くのはお手のもの。
モグトラちゃんとミケさんの会話をこっそり
聞くのがひそかな楽しみ。
勘違いしやすい性格。