連載コラム「わかりやすく書く」
~主語と述語の関係~
今回のテーマは「主語と述語の関係」です。
長めの文章を書いていると、主語と述語の対応がとれなくなることがあります。
どんなポイントがあるか、見てみましょう。
長めの文章を書いていると、主語と述語の対応がとれなくなることがあります。
どんなポイントがあるか、見てみましょう。
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ミケさん!
こどもの日に柏餅を作ろうと思って、作り方を調べたんだ。お花見が終わったら、もうすぐこどもの日だもんね。
お餅を作るところでコツがあるみたいだったから、
作り方にも書いたんだよ。◆柏餅の作り方◆
…
1. 上新粉をボウルに入れます。
2. お湯を沸かします。
3. お湯をボウルに入れ、菜箸などでかき混ぜます。
ここでのポイントは、沸騰しているお湯を一度にボウルに入れ、
手早くかき混ぜます。
…
大事なポイントが書いてあって、レシピとしてはよくできているけど、
文章としては、もうちょっと書き方を考えたほうがいいところがあるね。作り方を書くことで手一杯で、文章の確認が足りなかったのかもしれない…。
「ここでのポイントは、」の文章をよく見てごらん。
主語が「ポイントは」で、述語が「かき混ぜます」になっていて、
主語と述語の対応が合っていないんだよ。
「ポイントは」を主語にするんだったら、「~ことです」のように、
適切な述語で受けるように変更する必要があるんだ。そうか!主語と述語が合っていなかったんだね。
こんなふうにするといいよ。
…
ここでのポイントは、沸騰しているお湯を一度にボウルに入れる
ことと、手早くかき混ぜることです。
…
なるほど、文章が正しくなって、ポイントもわかりやすくなったね!
とっても参考になったよ。
ありがとう、ミケさん。
予告
次回は、「範囲・基準点」についてお伝えします。[5月11日掲載予定]
プロフィール
トラわかりやすい文章の書き方を勉強中。
日本語って難しい・・・と思う今日この頃。
ミケマニュアル制作を担当して10年目。
文章を書くのはお手のもの。
モグトラちゃんとミケさんの会話をこっそり
聞くのがひそかな楽しみ。
勘違いしやすい性格。